【速報】最新の大規模研究『認知症の約45%は”これ”で予防できる』
「認知症の約45%はこれで予防できる」最新の大規模研究で判明した認知症予防に効く日常習慣と最強食材
「将来認知症になったら、どうしよう」と不安を抱く若い世代は多い。医師の谷本哲也さんは「最新の研究では『認知症の約45%は、生活習慣の改善で予防可能』とされ、7月に発表された、2000人以上の60~79歳を2年間調査した大規模研究がそれを裏付けた発表した」という。その具体的な習慣の改善ポイントとは――。
最近の研究成果によって、改善することが可能な認知症に関係する14の危険因子が同定されました。その因子とは……。
・教育不足
・頭部の外傷
・難聴
・うつ病
・高血圧
・糖尿病
・肥満
・運動不足
・喫煙
・過度の飲酒
・高コレステロール
・社会的孤立
・大気汚染への曝露
・視力低下です。これらに対処することで、認知症の約45%が予防可能であることが明らかになったと報告されています。
実際に、複数の先進国で、教育水準の向上と高血圧などの心血管疾患の管理を改善することで、認知症発症率が近年減少傾向にあります。
日本人の生活に研究成果を落とし込むと…
例えば、日本人に馴染み深い朝のラジオ体操は、実はバランス・柔軟性運動として優秀な運動です。また、通勤時に一駅歩く、エレベーターではなく階段を使う、休日には家族でハイキングに出かけるといった習慣は、立派な有酸素運動になります。週末の庭仕事や家事も、意外と良い筋力トレーニングになるものです。
特に、最近海外でも日本式ウオーキングとして注目されている日本発のインターバル速歩法も有望です。信州大学の研究者らが提唱しているもので、3分間の速歩と3分間のゆっくり歩きを交互に繰り返し、計30分を週3回以上行うやり方です。
同じく立教大学から提唱された、20秒間全力で走って、10秒休むなど、高強度の運動と短い休憩を交互に行う効率的なトレーニング法の高強度インターバルトレーニング(HIIT)も世界的な医学論文で取り上げられ、広く勧められている運動法です。
食事については、MIND食事法という地中海食とDASH食(高血圧を防ぐために考案された、減塩かつ野菜中心の健康食)を組み合わせた食事法が推奨されました。これを日本でも身近な食材で考えてみると……。
緑黄色野菜:ほうれん草や小松菜、ニンジンなどを積極的に摂る
ナッツ類:くるみやアーモンドなどを間食に取り入れる
ベリー類:イチゴなどを加える
豆類:大豆製品や小豆などを活用する
全粒穀物:玄米などを取り入れる
調理:オリーブオイルなどを使用する
魚類:サバやサンマ、サケなどを定期的に食べるといった工夫が可能です。これらは、日本の食卓でも無理なく実践できる方法でしょう。
また、野菜や果物、低脂肪の乳製品、全粒穀物などの体に良い食品を積極的にとるだけでなく、控えるべき食品も明確に示されています。具体的には……。
【控えるべき食品】
・赤身肉(特に脂肪分の多いもの)
・ベーコン・ソーセージなどの加工肉
・揚げ物
・スナック菓子
・ケーキ
・清涼飲料水などの砂糖を多く含む甘い飲み物といった、いわゆる超加工食品の摂取は控えめにするよう推奨されています。
(全文・続きはソースにて)
https://president.jp/articles/-/99511?page=1