【衝撃】『想像妊娠』、実在した… リアルに腹が膨らみ母乳も出る
想像妊娠はレアだがリアルにお腹が膨らみ母乳も出る、偏見に苦しむ患者も、なぜ起きる?
研究が難しくいまだ謎の多い病気、周囲は「理解と共感を」と専門家
偽妊娠や妄想妊娠などと呼ばれることもある想像妊娠は、あらゆる妊娠の兆候があるにもかかわらず、胎児だけがいない状態のことを言う。
例えば、カナダ、トロント大学精神医学科の名誉教授メアリー・シーマン氏によると、患者は生理が止まり、お腹が膨らみ、胸が張って母乳が出ることすらある。さらに、疲労、吐き気、頻尿といった症状も伴う。
多くの場合、想像妊娠には心理的・生理的要素が絡んでいる。米精神医学会の診断マニュアル「DSM-5-TR」は、想像妊娠を、病気不安症(心気症)や虚偽性障害(作為症、ミュンヒハウゼン症候群)などとともに「身体症状症及び関連症群」というカテゴリーに含めている。
謎多き現象
米テキサス大学医学部の母体胎児医学専門医であるシャノン・M・クラーク氏は、医学界では産婦人科医でさえ想像妊娠への理解が浅いと指摘する。クラーク氏も、過去に何人か患者を診てきた経験がある。想像妊娠した女性の体内で何が起こっているのかを理解することは、治療につながるだけでなく、「頭がおかしい人」というレッテルを貼られて苦しむ患者を減らすことにもなると氏は言う。
想像妊娠でプロラクチン、エストロゲン、プロゲステロンといったホルモンが変化することはあるが、はっきりしたパターンやホルモン値の上昇があるわけではない。
向精神薬が処方される場合もあるが、逆にそれが患者の健康を害することもある。
例えば、一部の薬は母乳の分泌を促すプロラクチンの値を上昇させる。すると患者とその体は、ますます妊娠を確信してしまう恐れがある。
プロラクチンの値は、ストレスによっても上昇する。「妊娠を確信しているのに妊娠検査で何度も陰性が出れば、その女性は重いストレスを抱えると言っていいでしょう」と、シーマン氏は指摘する。
(以下略、続きはソースでご確認ください)
ナショナル ジオグラフィック日本版 9/22(金) 11:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/d710e98097b328abb1ee57ee712002339a87888b